はじめに
2021年第二回のG検定を受験しました。記憶が鮮明なうちに
勉強法や使用したテキスト等をレポートしたいと思います。
G検定とは
一般社団法人日本ディープラーニング協会(通称:JDLA)が実施する、ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを確認するための試験です。
E検定もありますが、E検定は実装寄り。G検定は全般的な知識が問われる試験です。
合格率
JDLAの記事を見てみましょう。
合格率は、60~70%前後で推移しているみたいですね。
試験後のTwitterで受験された方の声を見ましたが「もう駄目だ!」「なんて日だ!」と、阿鼻叫喚でした。
が、合格率を見てみると、体感よりもイケる試験なのかもしれません。
ちなみに私も「なんて日だ!」組です。
試験結果
結果は、なんとか合格でした。
2021#2の合格率は、61%だったみたいです。
「合格ラインは開示していない」とのことですが、
Twitterの声を見たところ、各分野を平均して6.5割ほどの得点率で
合格している方がいたので、7割程度得点できれば合格できるかと思います。
勉強の流れ
全体を通しての勉強時間は40時間程度でした。
① 公式テキストをざっくり一読する。(4時間
② 黒本を2週(10時間
③ 公式テキストを読み替えす。(2時間
④ カンペづくりに勤しむ(13時間
※苦行でした。もう二度とやらない。
⑤ Study-AIの過去問を解く(5時間
⑥ youtubeの解説をラジオ替わりに聞く(4時間
⑦ 著作権法等に関する時事をググる。(2時間
勉強法
細かく見ていきたいと思います。
公式テキストを流し読みしました。機械学習の事前知識がなかったので、
わからない単語はググりつつ、全体像をつかむイメージで。
黒本ザーっと解く。わからない問題をマークしておいて、
2週目はわからないところだけ解く。
巷では赤本の方がわかりやすい勢もいるようですが、私もそんな気がします。
赤本の存在を知る前に、黒本を買っちゃったので信じて勉強しました。
立ち読みしてみて、好みの本を選ぶといいと思います。
公式テキストを読み返します。
「G検定はカンペOK!」と、黒本に記載があったので、
これは作るしかない!と思い、JDLAのシラバスに乗っている単語を
全てカンペに書き出しました。
途中から「あ、これあんまり意味ないかもしれない」
と気づいたのですが、もう最後まで突き進むことにしました。
余談ですが、カンペ作っているとき、
学生の時にやっていた、スーパーの寿司をパックに詰めるバイトを思い出しました。
Study-AIの過去問を解きました。
これが非常ーーーに難しかったのですが、類似の問題が当日出題されたので、やる価値ありです。
Yoshitaka Tomiyamaさんが、youtubeで解説動画をあげていました。
とても説明が丁寧です。テキストで乗っていないことも背景含めてご説明されています。
そして何より声がいい。
G検定にただ受かりたい!人もそうですが、
機械学習やディープラーニングの知見をより深めたい人は、ぜひ見てほしいです。
Twitterや受験した方のブログを見ると、
「時事問題がめちゃめちゃ出た」とのことなので、
改正著作権法などの時事問題をググって概要をつかみました。
ただ、これが功を奏したかと言われると意外とそうでもなくて、
当日ググって何とかなる時事問題が多いような気がします。
受験当日
当日はオンライン受験です。
事前にJDLAのG検定のページから申し込むのを忘れずに。
申し込むと、メールで受験ページの案内が届きます。
120分で191問。1問40秒ないぐらいでしょうか。
とにかく時間がないので、「カンペあるから無勉でも行けるマン」
は淘汰されます。いけたらすごいです。
問題をパッと見て、ググってもいけなそうな予感がする問題は、
チェックをつけて飛ばした方が賢明です。
(当日は問題の左上に、後で見れる用のチェック欄があります。)
体感ですが、
4割:公式テキスト+黒本の出題
1割弱:AI-Study
残り5割強:見たことあるものの、ググらないと無理
こんな感じの割合です。
少し意地悪な問題が多かったような気がします。
例えば、「間違っている選択肢を選べ」の問題で、
「間違っていそうな選択肢」が3つあったりしました。
私の理解力が及ばなかったのか、混乱。
「G検定はググり力検定の略」と揶揄されている方もいましたが、
まさにその通りだと感じました。
受験してよかったか
受験してよかったかどうかで言われると、
「受験してよかった」です。
Generalと言う試験名の通り、機械学習全般の知識が身に付きます。
特に、これからデータサイエンティストを志す方や、
機械学習の案件を担当される方にとっては、前提知識としてインプットする価値はあると思います。
ただ、「すぐに手を動かして物作りしたい方」や、「Kaggleなどのコンペに挑戦したい!と言う方」は、実際に開発環境を構築してトライアンドエラーしてしまったほうがいいでしょう。
転職に生きるのか
試しに、某転職サイトで「G検定」で検索をかけてみました。
「G検定」を優遇する求人数はそんなに多くないですが、
ある程度は引っかかる模様です。
記載がありますね。
まだ出始めの資格なので、認知度が上がってくるにつれて、
必要な経験として求める企業も増えてくるかもしれません。